NEW MINI STYLE MAGAZINE 編集長 杉山 裕 氏

ce006<2011.11.21>
どこへ行くにもクルマでとにかく運転することが愉しい。

NEW MINI STYLE MAGAZINE 編集長 杉山 裕 氏

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Q. クルマに興味をもちはじめたのはいつ頃でしょうか?

子供の頃のスーパーカーブームですね。子供の頃に買ってもらったカメラがあって、それをもってスーパーカーを撮りに行った記憶があります。当時の子供の遊びとして、VWのビートルを街で何台見たかを数えたりしてたことがあります。子供の頃は、クルマを見るのは好きだったけど、クルマに乗るのはあまり好きじゃなかったです。クルマの中のにおいだったのか、子供だったので気持ち悪くなったりすることがあったんですね。当然ですねけど、子供の頃に今のような自動車雑誌の編集という職業についているのは想像もしていませんでした。クルマに乗る愉しさがわからなかったです。あの頃は移動しているだけというか、流れる景色を見ているだけでクルマに乗るということが愉しいと想うことはなかったです。
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Q. ではいつ頃から愉しいと思うようになりましたか?

クルマが愉しいと気づくようになったのは、自分で運転するようになってからでした。クルマの挙動とかいろいろ感じられるようになってからですね。子供の頃に単にクルマに乗せてもらっているときって、クルマと電車の区別すらついていなかったんでしょうね。今は、圧倒的にクルマが好きですね。電車も好きですけど自分で運転していないから好きという感じにまではなれないですよね。自動車教習所に通っているときから、すでにクルマって愉しいと思うようになりました。免許をとって自分のクルマをもつようになると、もっとクルマって愉しいと思うようになりました。どこへ行くにもクルマでいきたいと思うようになりました。クルマってとても便利なものですし、クルマを運転して誰かとどこかへいきたいとか思いました。
クルマって自由にどこへでも行けますよね。電車とかと違って、自分の好きな音楽を聞きながら自由にどこかへいくというのはとっても愉しいですよね。
ルーツとしては、スーパーカーブームなんかがあって好きになってはいるんですけど実はこれって妄想ですよね。自動車雑誌の編集を20年近くやっていて、いろんなクルマに乗る機会があって、そうすると好きとか嫌いとかいろいろと気づくようになるんですよね。僕の場合は、とにかく運転することが好きなんです。助手席に乗っているのは嫌ですね。クルマは便利なものですけど、移動する手段とは思っていません。運転していてこそ愉しいもの。例えば、仕事で遠くまでクルマを運転しなければいけないという状況も心から愉しいと思えるんです。もちろん自分に合わないクルマだったりすると愉しくないということもありますけど基本的にクルマを運転することが大好きです。
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Q. 杉山さんはどんなクルマが好きですか?

今はMINIが好きです。MINIは、自分にしっくりきています。あえて国産車よか輸入車かと問われると輸入車が好きです。輸入車のクルマづくりみたいなところが好きなんだと思います。でもいろんなクルマを乗って感じたことは、割とパワーに興味がないことに気づきました。

クルマって誰でも何かを気づくことがあるんですよね。何かを食べて美味しいと想うのと同じだと思います。誰でも感じられること。技術的なことを知っていろいろと気づいたり理解することで感じることもありますけど、でももっとも大事なことは第1印象だと思います。素で乗って感じたことが一番。評論家が発信する言葉よりも、ひとりひとりが乗って感じること . . . それが大切なんだと思います。

僕の場合、ハンドリングの気持ちよいクルマが好きです。MINIにはじめて乗って愉しかったのがハンドリングなんです。首都高の上り下りを走って本当に愉しかったんです。取材でたくさんのクルマに乗っていますが、首都高をアウト・イン・アウトで走ったりするのにMINIのハンドリングはとっても気持ちいいんです。

それでMINIのハンドリングがどうしてそんなに愉しいのかを考えたんですけど、イギリスで取材に行ったときに感じたのは「道がクルマを作る」ということでした。イギリスのこの道がなければMINIというクルマは生まれなかったとつくづく思いました。箱根のターンパイクみたいな道が延々と続くイギリスでは、MINIやLotusのようにハンドリングの優れているクルマがないとダメなんだって思いました。排気量ではなくハンドリングなんだと . . . 。例えばその逆にアメリカなんかを考えると、アメリカのように幅の広い真っすぐな道が延々と続くことの多い国では、排気量がないと気持ちよくは走れないのかもしれない。日本にように短い距離で止まったり曲がったりを繰り返すような環境では、マニュアル車よりもオートマチック車の方が便利だったりすると思います。道がクルマを作る . . . これってきっとあると思います。

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Q. どうしたらそんなにクルマが愉しいって思えるようになりますか?

クルマって乗ってみないとわからないところがあると思うんです。雑誌の編集という仕事をしていると、一般の方から「あのクルマはどうですか?」ってよく聞かれます。でも必ず試乗にされることを奨めています。とにかく販売店へ行かれたなら試乗されるべきだと思います。クルマを試乗することなく購入されたりするのって、靴を履かずに靴を買うのと同じように思います。クルマって1台1台、本当に違うんです。別に購入する気持ちがなくてもたまに自動車のディーラーへ行っていろんなクルマを試乗したりすると愉しいですよ。経験していないだけで、もし愉しいって思えるクルマに出会えたら、今よりももっと毎日の生活が愉しいと思えるんじゃないですか。
僕の場合、どこに出掛けるのもクルマで出掛けます。知人とお酒を飲むような場所に出掛けるのにもクルマです。お酒は好きですよ。でもお酒は家でも飲めるって思ってしまうんです。とにかくクルマを運転することを愉しい。それがすごく当たり前になっているんです。僕にとってクルマって完全に普段づかいなんです。靴を履いて家を出るのと同じなんです。家を出るときはクルマなんです。変わっていますか . . . ?
僕の乗っているMINIって実は、けして普段づかいとは言えないのかもしれないです。人も荷物もそんなに乗らないわけですし . . . 。MINIに乗る前は、大きなクルマに乗っていたので購入するときには相当考えました。でもMINIの走って愉しいという感覚には勝てなかったですね。
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Q. 杉山さんはずっと自動車雑誌の仕事ですか?

会社に入って20年経ちます。MINIの本は8年ぐらいになります。以前は、特選外車情報を担当していました。国産車向けの雑誌も担当したことはありますが、輸入車に関わることの方が多かったですね。
就職するとき最初から自動車の雑誌づくりをしたかったんです。大学3年生のときにどんな仕事に就こうかと考えはじめました。どうせやるなら好きな仕事をやりたいと思いました。友達にも相談しました。仕事は仕事と割り切ってやるか、好きなことをやるか、どちらかですよね。ひとつは音楽関係をやりたかったんです。バンドとか作曲とか . . .(笑)。それまで音楽のことは何にも勉強もしていなかったので非現実的だと . . . 。もうひとつは出版社でした。大学のときにコーラスを4年間やっていました。ものすごく真剣にやっていましたその時にステージの演出やプログラムを作ったりしていました。そのプログラムを作るのがとっても愉しかったんです。印刷のことが全くわからなくて印刷所で教えてもらいながら原稿をレイアウトしたりしていました。当時は写植の時代ですよね。その経験があって出版社というのが候補にありました。青焼きがあがってきた時には涙がでそうなぐらい嬉しかったです。そうやてプログラムを作ることに非常に苦労したのでとても嬉しかったんです。モノを作ることが良かったんです。極端に言うと農業でも良かったのかもしれないです(笑)。
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10年20年前は、本がものすごく売れている時代だったと思います。そういう時代は、月刊誌にすることでたくさんの情報が発信できました。広告もそうですね。今は本というのが趣味のひとつになったと思います。そうなると指名買い増えていると思います。とても好きな本であれば1300円とか1500円とかって出しても購入していただけると思うんです。昔のように割安な雑誌が惰性で購入してもらえるというのが減っていると思います。
当たり前のことかもしれませんが読者が読んで愉しいと思える雑誌が正解。その雑誌を好きになってもらわないといけない。読者目線に立って何が愉しいと思っていただけるのかを考えることが必要だと思います。あとは自分の仕事として好きで続けていきたいです。雑誌づくりをしていてストレスになったことは一度もないです。子供の頃にプラモデルを作っていたとき、ものすごく時間が掛かっても辛いという感じってないじゃないですか。自分にとって雑誌づくりはそういうものですね。本づくりは天職だと思っています。だからこそこだわって作りたいです。
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Q. 最後にレカロについてどう思いますか?

自分がクルマを愉しいと思うとき、デザインから入るということはないんですね。実際に乗って、自分で運転して、それで愉しいと思えることが大切なんです。だからデザインだけからは入らないというレカロの哲学がとっても納得できるんです。とっても共感がもてます。共通する部分があると思います。そして何よりレカロというのは私たちクルマ好きにとってはものすごい憧れのブランドですね。レカロにはチャイルドシートもありますよね。僕たちがNEW MINI STYLE MAGAZINEという雑誌を作っているときに大切にしているのができるかぎり入口を低くしたいと思っています。専門用語を使用せずわかりやすく表現していく。サーキットを走ってタイムを何秒縮めてというハイエンドなところからのアプローチもあると思いますが、僕たちの雑誌は誰もがわかりやすいところからアプローチしたいと思っています。レカロのチャイルドシートというのもそのひとつだと思います。レカロは欲しいけど中々手を出せないという方でもチャイルドシートだったらって思えると思うんです。チャイルドシートからレカロという憧れのブランドを体感していただくというアプローチもあると思います。レカロのチャイルドシートであれば、安心・信頼できますし、ものすごい魅力的。クルマに乗っていたら自慢できますよ。こだわりをもって個性を表現できるMINIであればレカロシートはピッタリですよね。