日産自動車車両実験部 テクニカルマイスター 加藤 博義 氏

I201603
<2016.02.29>
RECAROのすることにすべて間違いはない
日産自動車車両実験部 テクニカルマイスター 加藤 博義 氏

日産自動車の車両開発において、ドイツのニュルブルクリンクサーキットに通い始めて27年。通算周回ラップは3000周以上。歯に衣着せぬ口調の加藤氏もまたRECAROを選ぶそのひとり。

技能者の地位と技能水準の向上を図ることを目的に厚生労働大臣が卓越した技能者を表彰する制度。通称『現代の名工』に選出されたのが日産自動車・車両実験部ひと筋の加藤博義氏。勤続40年にもなるテクニカルマイスター。

フェアレディZ、ブルーバード、ローレル、R32からR34までのGT-R。V35のスカイラインなど、これまで手掛けてきた車両の数はあげればキリがないほど。最近で言えば、(R35)GT-R NISMO NISMO N Attack Package開発。この車両に採用された専用設計のRECAROフルバケットシートに関しても加藤氏は評価している。「あのシートは、いわゆるRECAROのマスターピースのひとつです。表皮の滑り具合やウレタンフォームの硬さなど絶妙」と言う。

世の中でマスターピースと呼ばれるもの。その不変的な価値のあるものが好きという加藤氏。「RECAROの価値は不変的なものだと思います。法規対応や商売ということを除くとするとRECAROのパフォーマンスは変わる必要のないもの。RECAROのすることに間違いはないですよ」と語る。

加藤氏が最初にRECAROを手にしたのは1983年。「あの当時、クルマのシートを開発するのに、きちんとした理屈をもっているメーカーはRECARO以外になかった。立っているときの人間の背骨の形状はS字カーブを描いている。クルマに座る姿勢もそのS字カーブを描くというのが最適と。その時は、こんな姿勢では疲れるのではとそう思いましたが、実際に秋田まで長距離運転したときに『ああこんなに疲れないんだ』と普段から腰痛持ちの自分にとってそのインパクトは凄かった」

RECAROのパフォーマンスのベースは、若い頃に出会ったLXやLSといったモデルにあると加藤氏は語る。「とにかくRECAROシートに憧れたんです。30年以上も前の話。それからずっとRECAROを使い続けています。そんな自分が言うので間違いないと思います。今でも大切に所有しているLXのシート。あのラインアップがあってのSRモデルであったりSportsterだと思います。RECAROを知る人間にとってあの頃のRECAROシートは『安心感』なんです。SP-Xというモデルも大好きです。RECAROで、カーボンで、革張り。買わない理由はないですよ。あるとしたらお金がない . . . ということ(笑)。とても素晴らしいシートです。でもやっぱりRECAROと言えばヘッドレストが分割しているモデルLXやLS。今で言うところのエルゴメドシリーズです」

近年、R35のGT-Rに続き、ジュークやノート、フェアレディZなどのNISMOバージョンで数多くRECAROが採用され続けている。非常に良いパートナーシップを構築している。技術や性能を追求し続ける思想において共通する不変的な価値がある。

変わらないこと。そして深化すること。RECAROがRECAROであり続けるために。