販売店インタビュー Vol.06

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<2011.11.22>
専門店の意見を聞きたい方はいつでも大歓迎です。
ラック 勝田 範彦 氏

〒480-1103 愛知県長久手市岩作琵琶ヶ池20-1 電話番号:0561-63-0101

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Q. 勝田さんがレカロを選ばれるその理由とは?

例えば、スキーのブーツを履いたときに感じる ”ほんの少し当たっているぐらい”って最初はそんなに気にするほどでないとしても、しばらくするとものすごく痛くなってくることありますよね。クルマのシートもそれと同じだと思います。ラリー競技の場合、距離にして1000kmぐらいで時間にすると1日12時間は乗ることになります。ずっと座りっぱなしです。本当に身体にフィットしているもの、そして安心できるものでなければ、それがそのまま身体への大きな負担に変わります。競技に、そして運転に集中するためにも余分なところで意識を奪われたくないという気持ちがすごく強いんです。
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Q. レカロシートも全ての人にフィットするというものではないですよね?

一般的にはそうですね。多くのドライバーがシートにパッドを入れて調整していますよね。調整するというのはいいと思うんですが、やっぱりその元がしっかりとしていないと意味がないと思います。
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Q. 身体へのフィット感だけではなく心のフィット感みたいな感じですか?

そうですね。やっぱり安心できるものということですね。実は僕の場合、身体のサイズで言うとレカロシートはジャストフィットなんです。唯一、腰に掛かる負担を気にしているせいもあって、腰の部分にクッションを入れています。ラリーという競技はサーキット以上に上下の振動と身体に掛かる負担が大きいですから。 僕の場合、特に腰ですね。腰がしっかりと固定されるとものすごく安心できますし、運転に集中できます。肩の部分というのはそれほどキツくなくてもいいです。ある程度あたっているという感覚があれば大丈夫。むしろラリー競技の場合(特にターマック)、俊敏なハンドリングさばきが求められるので肩周辺は動きやすい方がいいですね。それよりも腰がしっかりとしまっていること。そして横Gが強く掛かったときもシートがしっかりと固定されている感じがあること。これってまさにレカロシートですよね。特に競技で使用しているPRO RACER SP-A HANSは、まさに理想ですね。
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レカロに乗るずっと前から腰への負担というのをすごく感じていました。レカロに乗る前はフルバケでも1時間も座っていられなかった。レカロに乗るようになってからは降りなくても全く大丈夫です。腰への負担を全く気にせずにいられるようになりました。良くないシートというのは、常にどこか身を任せていないといけない。肩や脇でずっと運転姿勢がくずれないよう支えていないといけない。レカロのシートには全くそういうところがないです。レカロのシートというのは全く疲れないんですよね。
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Q. 身体へのフィット感だけではなく心のフィット感みたいな感じですか?

競技用のシートはもちろん、SP-Gとかのモデルともひとつ違って、RS-GやTS-Gはとくにストリートだけというお客様もたくさん選ばれますね。お店に来られたお客様でフルバケを希望されるお客様に「サーキットも走られたりするんですか?」と聞くとそういう用途ではないお客様もたくさんご購入されます。よくよく考えると、2ドアのクルマでもない限り、前倒しの機能って実際にはほとんど使うことないですよね。唯一、角度を調節するリクライニングですよね。フルバケでも最初の段階でしっかりとお客様の身体にフィットするよう調整しておけば、リクライニングのないフルバケでも良いといいます。それよりも多くのお客様が「フルバケ=疲れない」という理由で選ばれているんです。
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Q. ストリートユースのフルバケでレカロでなければいけない理由というのは?

やっぱり本物という安心感ですよね。実際に座ったフィット感や座り心地はもちろんですが、安全性も含めた安心感ですね。レカロというのはブランドですから。個人的には、もう少しコンフォートに振ったフルバケシートがあってもいいと思います。これだけストリートユースとして求めるお客様が増えている中で、もう少し振動吸収性を重視したパッドにしてコンフォート性能をもつフルバケがあるといいですね。競技の中ではシートを厚くしてしまうと情報の入力が少なくなってしまうので良くはないですが、ストリートユースであれば振動を吸収してより身体への負担を軽減してくれる方が長く快適に乗れますね。
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Q. 話は変わりますが、勝田さんがクルマに興味を持ち始めたきっかけとは?

クルマに興味を持ったのは、物心つく前からです。父親がやっていた影響から。高校生の頃にもっと上手くなりたいと強く思うようになりました。プロになりたいとかっていうことよりも、純粋に上手くなりたいという思いでした。ダートでコーナーを抜けていくクルマを何度も目の当たりにして自分ももっと上手くなりたいと思いました。それにクルマ以上に強く興味を抱くものに出会うこともなかったですね。
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Q. プロの世界にいる勝田さんにとって街を走ることって退屈ではないですか?

もちろん退屈とは思わないですよ。街を走るときって競技中とは違うものにたくさん集中しなければいけないと思っています。人もそうですが前後のクルマの状況。例えば、信号で止まるときも後ろのクルマが衝突したりすることがないようなブレーキングをしなければいけないですしね。必ず後ろを注意深く確認しますよ。競技の場合、運転することだけに集中していますが、街を走るときはそれだけではないですからね。
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Q. 勝田さんにとってラリー競技の魅力とは何ですか?

ラリー競技の場合、路面の状況を含めてひとつとして同じコースを走ることがないんですね。コーナーを抜けて石が落ちていたり、水たまりがあったり。それに他のクルマが走ることで路面状態もすぐに変わります。つまり1週走れば状況が全く変わっています。

サーキット競技では、同じコースをコンマ何秒という世界でものすごく繊細なドライビングテクニックが必要になると思いますが、ラリー競技では状況判断や反射神経などが非常に難しい。ラリー競技ではクルマ以上にドライバーのスキルがものすごく出やすいですね。メカニックにしても路面状況に応じてセッティングの幅も広いですよね。壊れないクルマをつくっていくことも大事。それをゴールまで持っていくのも大事。それにラリー競技にはコ・ドライバーというのがいます。コ・ドライバーとのコミュニケーションというのがものすごくタイムに影響されます。コ・ドライバーとの息がぴったり合っていると、コースを完璧に憶えて独りで走ったとき変わらないタイムを出すことも可能になります。実際にドライバーはステアリングを握りながら、運転とコ・ドライバーの声と同時に集中力をもっていかなければいけないんです。慣れもありますがサーキット競技とは違う難しさ、そして愉しみがありますね。