販売店インタビュー Vol.14

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<2012.03.21>
集中力を維持するために
PROVA 吉田 寿博 氏

〒224-0025 神奈川県横浜市都築区早渕3-30-8 電話番号:045-591-5501

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Q. 昨年2011年のスバル勢の活躍は本当にすごかったですね?

そうだね。ニュルブルクリンク24時間レースについては、正直、欧州勢もまさか我々が優勝すると思ってなかっただろうね。新井選手も難しいだろうと思っていたIRCで見事チャンピオン獲得。全日本でも勝田選手が優勝。SUPER GTでも2度優勝。本当にすごかったね。
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Q. 今年2012年は、さらに期待されますね . . . ?

そう、でも欧州勢がかなり力を入れてくるだろうね。我々も先月行ったシェイクダウンで1秒ちょっとタイムを縮めている。昨年は、レース直前に現地へ入り、ぶっつけ本番というところもあったけど、今年はVLNにも出場予定できちんとクルマを作り込んで望める。我々は常にチャレンジし続けなければいけない。路面もコンディションもさまざま。走るたびに違う。いろんな意味で進化しないといけないね。
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Q. ニュルブルクリンク24時間レースとはどんなレースですか?

あの環境で走れるということはまず日本にはないよね。路面の状況、コース全体、そしてレースそのものの雰囲気。クラスやタイムの異なるクルマが同じコース上でレースをする。本当すごいよね。ニュルを走るということは、クルマも育つけど、人も大きく成長するよね。清水さんもニュルだけは今も走りたいって言う。またプローバで走るかって話すこともある。ニュルを知ってしまうとそうなるんだ。
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Q. 体力的にきついということはありますか?

ニュルの場合、路面やコースの特徴から前後や横だけではなく、激しい縦の振動が加わる。ものすごく身体に負担が掛かるんだ。それでも走りきって倒れ込むほどではないかな . . . だからもっと追い込まないとって思うところもある(笑)。
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Q. 実際、レース中というのはずっと張りつめた状態が続きますか?

いやそうでもないよ。休むときはしっかり休む。眠れるわけではないけど、じと目を閉じながら身体を休めている。昔、ニュルを走り始めた頃は、ずっと張りつめた状態のままってときもあったけど、経験を重ねるうちに休めるときは休むようになったね。そうすることで集中力が持続できる。ニュルのコースは、幅も狭く、夜は本当に暗闇を走り続ける。集中力の持続が本当に大切なんだ。長いレースを走っていると集中力が落ちてタイムが変動するということもあるんだけど、ニュルを走ったドライバーはタイムの変動が少なくなるということがよくあるんだ。ああいう環境でのレースを走るということは日本でできないこと。ニュルでの経験というのは本当に大きい。
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Q. 体力というよりも気力みたいなものが大切ですか . . . ?

そう。集中力だね。それは普段のクルマの運転でも同じ。長距離・長時間運転すると集中力がなくなっていく。疲れてぼーっとしてきたときに事故を起こしたり、違反をしてしまったりすることにつながる。集中力を持続させるためにも運転して疲れないということが大事。ニュルでは、PRO RACER SP-A HANSを使用しているけどあれば本当に疲れなくていいシートだね。そういう意味では本当にシートって大切なんだ。最も身体に密着しているものなわけだから、身体への負担が少なく疲れないということが集中力の持続につながる。以前、紹介してもらったUltimaというシートもすごかったけど、ちょっと重さがね . . . (笑)。
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Q. PROVAでいち早く披露されたBRZ Black Editionでもレカロシートを装着していただきました。

Sportster Limited Editionのブラック。BRZをはじめて見たときにこれしかないって思った。黒に赤いステッチ。網他タイツのようなこのクロスステッチがものすごくいいよね(笑)。シートのデザイン。ポジションもいい。すごくいい。BRZのすごいところは、ドライビングポジションがきちんとセンターにあるんだ。ペダル、ハンドル、シートの位置などがまっすぐ。大抵のクルマが右や左を向いているのにBRZはきちんとセンターにある。本当によく設計されている。FRを選択したことがパッケージングに大きく影響している。バランスがすごくいい。センターにあることで正しいドライビングポジションを取ることが出来る。ラクに正しく運転ができる。そうするとやっぱり疲れない。そういう素性のクルマだからこそ、シートもレカロのように疲れない良いシートでないとね。このBlack Edition を見て幾つか問い合わせもある。同じようにしたいというね。時間を掛けてきちんとPROVAとして製品化していくつもり。レカロも必ずBRZで採用されるパッケージがでるんじゃない。BRZがそういうパッケージを考える上で必ずレカロが必要でしょう。
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Q. 吉田さんから見た最近のクルマってどうですか?

昔、25年以上も前のクルマって「ドライビングを教えてくれた」と思う。今のクルマは「ドライビングをアシストくれる」のかな。アシストしてくれる技術がすごく進んだ。クルマの技術が進化して事故も少なくなった。きっと死亡事故だって20年以上も前に比べれば半減しているんじゃないかな。もちろんそれはすごく良いことなんだけど、でもクルマの愉しさがわかりづらくなったと思う。昔は60キロぐらいのスピードでもすべっていたからね。アンダーステア、オーバーステア、そうやってクルマを理解するようになる。自分の運転が上手いのか下手なのかがわかる。今みたいにクルマが進化すると、高速道路を100キロで走ったってわからないよね。本当の意味で運転することの楽しさってわかりづらいんじゃないかな。スピードを出しても良いところではもっと出せるようになってもいいと思う . . . 欧州の道路みたいにね。そういう道路環境を作っていかないと、クルマも人の運転技術もその環境に合わせたようになってしまう。
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Q. 吉田さんはそれだけクルマに乗っていて、プライベートではもういいとならないですか?

全くならないね。
公共交通機関は1年に数かぞえるほど。どこへ行くにもクルマ。運転が好き。クルマが好き。クルマは生活の一部だからね。